当会について

現在、我が国では、犬や猫をはじめとした様々な種類の動物がペットとして飼養されています。

飼養する方の大半はペットを日常生活を送る上でのパートナーとして考えており、ストレス社会と呼ばれる現代社会においてペットと共に暮らす事は非常に有意義であると言えます。

従来、ペットと言えば犬や猫がその大半を占めておりましたが、近年では多種多様な動物が身近なペットショップでも購入することが可能となっていることや、一人暮らし世帯の増加、マンションなど集合住宅でもペットを飼養したいという方が増えていることなどから、犬や猫だけではなく、比較的世話に手がかからない、泣き声等でご近所に迷惑を掛けにくいといった動物が好まれる傾向が強くなっています。

なかでも、細長い胴体に短い手足、くりくりとした瞳が愛らしいフェレットなどのイタチ科の動物は、体長が35~50cmほどと小さいため、飼育場所をあまりとらないこと、睡眠時間がとても長く、1日に20時間ほど眠
ることもあり、仕事で長い時間家を空けている一人暮らしの方でも飼養しやすいこと、そのため、鳴く頻度は少なく、また、鳴いたとしても犬や猫のように響く声ではないなどの理由から、ペットとして注目をされております。

しかし、フェレットは活発に動き回る動物なので、足音については、近隣の迷惑になってしまう可能性があり、種類によっては、噛み癖が強く、電気ケーブルを噛んで部屋が火事になってしまう危険性があること、個体によっては、独特な臭いを発するものもいるなど、飼養するには十分な知識や情報が必要であると言えます。

このような十分な知識や情報が提供されていない状況で、その場の一時的な感情だけでペットを購入してしまい、後になって飼育が面倒になった、その動物の詳しい性質や飼養方法が解らず、また、気軽に聞ける環境が整っていない、高齢になって手間がかかるようになってしまった、など様々な理由により、ペットの飼養放棄や遺棄が発生しており、大きな社会問題となっております。

そのような放棄されたペットの多くは保健所によって保護されますが、新たな飼い主や引き取り手が見つかることがないまま殺処分されています。

その数は年々減少傾向にはあるものの、それでも1日に約数百匹もの犬や猫が殺処分されているのが現状です。

この様な殺処分の問題を解決するためには、多くの一般市民に向けて動物の愛護、適正な飼養について啓発し、人と動物が共生できる地域社会の形成を推進するための積極的な活動を行う必要があると考えます。

そこで、動物の愛護、適正な飼養などの普及、啓発及び推進に関する事業、動物の飼養、保護及び里親募集などの支援に関する事業として、動物の愛護、適正な飼養などについての勉強会の開催や、ホームページによる、保護、管理されている動物についての情報提供及び里親の募集を行うことによって、社会教育の推進及び人と動物が共生できる環境づくりの推進に寄与して参ります。

また、動物の飼養、動物愛護を行っている個人、団体等への連絡、協力、調整、交流、連携及び支援に関する事業として、動物の飼養、動物愛護を行っている個人、団体等との情報の共有、連携の強化を目的とした交流会の運営を通して、より多くの方々に対して動物の愛護、適正な飼養について啓発し、福祉の増進を目指して参ります。

開設にあたっては、契約締結の面など事業の遂行上法人格が必要となり、積極的に情報公開を行うことで社会的信用を高めていくことができる特定非営利活動法人が最適と考え、特定非営利活動法人いたちのおうちを設立することにしました。

この法人は、広く一般市民に対して、動物の愛護、適正な飼養などの普及、啓発及び推進に関する事業、動物の飼養、保護及び里親募集などの支援に関する事業等を行い、社会教育及び動物愛護の推進を図り、もって公益に寄与することを目的とし、社会に貢献していきたいと考えております。

団体概要

特定非営利活動法人いたちのおうち(以下、当法人)は、愛玩動物(主にフェレット)の幸せを追求するために設立されました。

フェレットの幸せとは
フェレットの幸せは下記の要素が全て満ち足りていることである。
1. 飼い主との関係
2. 飼養環境
3. 社会環境

1.飼い主との関係
フェレットは言葉をしゃべることができないため、フェレットに成り代わって、特性の把握、状況の把握、日常や病気時の飼養知識等等が必要である。その当法人ではその啓蒙活動を行う。

2.飼養環境
フェレットは飼養環境を選べない。
また日本ではペットとしての歴が浅く飼養知識が根付いていないため、飼い主はもちろんフェレットに関わる全ての人々に対してその知識の啓蒙を行う。

3.社会環境
フェレットが社会のよりよい一員となり、同時にフェレットに対して社会が厳しい目を持つことがないようにしなければならない。
特にフェレットが害獣とならないよう、特定外来生物指定を避けるため、フェレットの野生化は防がなければならない。
当法人はそのための活動を行う。

また上記活動について当法人の活動は全て法令を遵守する。
法令遵守を行うための必要な知識の啓蒙も併せて行う。

沿革

平成31年3月1日午前10時より 発起人会を開き、設立の趣旨、定款、会費及び財産、平成31年度及び平 成32年度の事業計画、活動予算、役員の案を審議し決定しました。

平成31年3月22日午後1時より 設立総会を開き、発起人より設立の趣旨、定款、会費及び財産、平成31 年度及び平成32年度の事業計画、活動予算、役員の案を提案し、審議の上決定しました。

平成31年6月 「特定非営利活動法人 いたちのおうち」設立。

概要

名称 特定非営利活動法人いたちのおうち
設立 2019年6月21日
連絡先 こちらよりお願いいたします
理事長 岩上 高子
副理事長 池田 裕子
理事 松本 登
監事 牧野 幹臣

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